弱くてニューゲーム、って噺

弱くてニューゲーム
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別の記事にも書きましたが、もう2年半ほど放置しているFF14の攻略ブログに、最近また訪問者が増えています。ありがたいことです。

日々増えていくアクセス数を眺めていると、やっぱりFF14って息の長い、本当に面白いゲームなんだよなぁ、としみじみ思います。

当の私自身はといえば、実は現在実装されている最新のメインストーリーすら最後まで進めきっていません。それでも相変わらず、時々ログインしてはせっせと遊んでいます。

ただし、最近の私の遊び方はちょっと変わっていて、新しいキャラクターを作っては、またレベル1から始めることが多いのです。

世の中のゲームには、強い状態のまま最初からやり直す「つよくてニューゲーム」という機能がありますが、私がやっているのは、いわば**「弱くてニューゲーム」**。

わざわざ一番弱い状態に戻って、最初からやり直すんです。

しかも、何度も何度も。

先日ふと思い立って数えてみたら、作ったキャラクターはすでに30キャラを超えていました。我ながらちょっと正気とは思えません。

目次

お使いクエストが好きなんです

FF14には、冒険の出発点となる三つのプレイヤータウンがあります。

最初に選んだクラス(職業)によってスタートする都市が変わり、それぞれに異なる序盤の物語が用意されています。私はこの「初期三国」の素朴な物語が、昔からたまらなく好きなんです。

FF14の序盤は、よく「お使いクエストばかりで退屈だ」と言われます。

あっちへ行って話を聞いてこい、これを隣町へ届けてこい、薬草を何個取ってこい。

早くカッコいい技を使いたい人にとっては、面倒に感じるパートかもしれません。

でも、私はこの時間が好きなんです。

それに、「カッコいい技」を習得するために、各クラスに用意されたクラスクエストも、それぞれしっかりとしたストーリーが用意されていて、十分に楽しむことができます。

まずは、周りの街の人たちから頼まれた雑用を片っ端から片付けて、スッキリしてから次の土地へ向かいたい。

まだ名前も知られていないただの駆け出し冒険者が、泥臭く信頼を積み重ねて、少しずつ周囲に認められていく。あの手応えと過程が、たまらなく楽しいんですね。

逆に、物語をぐんぐん進めて、世界を救う大英雄になってから昔のサブクエストを消化しようとすると、どうにも居心地が悪くなります。

「この先には凶暴なモンスターがいるから気をつけろよ!」なんて、今さら新米扱いされてもなぁ……と(笑)。

強くなりすぎないように、レベルを上げる

ただし、ここには大きなジレンマがあります。

街中のサブクエストを片っ端から受けて律儀にクリアしていると、経験値がザクザク入って、あっという間にレベルが上がりすぎてしまうのです。

「ああ、推奨レベル40のクエストがまだ残っているのに、もうレベル50になっちゃった!」

これが、自分の中でどうにも落ち着きません。できるだけ、その物語にふさわしいレベルで冒険したいのです。

そこで、時々まったく別のジョブに切り替えて、経験値を分散させることにしました。

「レベルを上げすぎないために、別のジョブのレベルを上げる」

自分で言っていても本末転倒でおかしな話ですが、そのおかげで色々なロール(役割)を幅広く楽しめます。

同じダンジョンの攻略でも、最前線で盾を構えて敵の攻撃を引きつけるのと、最後方から仲間を回復するのとでは、まったく別のゲームになるのがこの世界の深い面白さです。

新キャラを作るときには、「今回はヒーラー一筋でいくぞ!」とテーマを決めることもあります。いかにも筋骨隆々のタンク役に見える厳つい巨漢が、実は心優しいヒーラー……なんてギャップも一興です。

ところが、序盤に選べるヒーラーは種類が少ない。

サブクエストを全部拾って歩いていると、やっぱり経験値が溢れてレベルが上がりすぎてしまい、結局は他のジョブにも手を出さざるを得なくなります。

縛りプレイを成立させるのも、別の意味でなかなか難しいものです。

同じ物語なのに、同じじゃない

もちろん、これだけ何度も最初から遊んでいるのですから、シナリオの展開は頭に入っています。

誰が何を話すのか、どこで事件が起きるのか、全部知っています。

それでも、また最初から旅立ちたくなるのには理由があります。

ひとつは、長年のアップデートによって、ゲームの仕組みそのものが常に少しずつ進化していること。

戦闘中にNPCの表情がカットインする演出が加わったり、以前は他のプレイヤーとしか行けなかったダンジョンに、物語の仲間たち(NPC)を連れて突入できるようになったり。

昔とは違うシステムのおかげで、同じ世界でも新鮮な気持ちで歩けるのです。

そしてもうひとつは、大好きなあの名場面へ、もう一度自分の足でたどり着きたいということ。

蒼天、紅蓮、漆黒、暁月、そして黄金。

それぞれの拡張ストーリーには、今思い出しても胸が熱くなる場面がいくつもあります。

宿屋の回想機能を使えば、ムービーだけならいつでも見直せます。けれど、それでは駄目なんです。

レベル1から汗をかいて育てた自分のキャラクターで、自らの足で世界を踏みしめて、あの感動的なクライマックスの地に立ちたい。

結末を完全に知っていても、やっぱり同じ場所でちゃんと泣けるんです。

妻にも勧めてみたんですが

そういえば、この感動的なストーリーをぜひ味わってほしくて、妻にフリートライアルのアカウントを作ってもらったことがありました。

ところが、出発の地であるグリダニア周辺の森から出ることもなく、早々に挫折してしまいました。

初代ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』くらいしかゲーム経験のない妻にとって、3Dの広大な空間で視点を回しながら、お使いをこなし、複数のスキルを使い分けるという作業は、あまりにもハードルが高すぎたようです。

ならばと、私がこっそり裏でキャラクターを育てておき、フィールドでモンスターに絡まれないレベルまで引き上げ、ダンジョンは私のメインキャラと一緒に制限解除(圧倒的な力技)でクリアしてしまえばいいのでは?

……などという過保護な救済策も考えました。

でも、問題はそこではありませんでした。

そもそも、妻にはコントローラーのボタンが多すぎたのです。

レベルをいくら上げても、ボタンの数は1個も減りませんでした。

残念ながら、妻にあの壮大な物語を体験してもらう計画は、現在も無期限停止中です。

また、レベル1から

同じゲームを、同じ物語を、何度も何度も最初から繰り返す。

客観的に見れば、ずいぶんと物好きな遊び方だと思います。

けれど、毎回ほんの少しずつ違うのです。

出発する街が違えば、選ぶジョブも、バトルの立ち回りも違う。

ゲーム側の環境も日々洗練されているし、何より、前回遊んだときと今とでは、画面のこちら側にいる私自身の年齢や心境も少しずつ変わっています。

だから、同じ物語をなぞっていても、決して「まったく同じ冒険」にはならないのでしょう。

それにしても、何千時間もログインし続けている世界で、わざわざ何度も新米冒険者の皮を被り直すとは。

我ながら、ずいぶんと年季の入った新人です。

弱くてニューゲーム、って、そんな噺です。

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この記事を書いた人

デジタルのことや神社のこと、趣味や日々の中で気になったことを書いています。自分自身の記録も兼ねたICT310の管理人です。

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