神社で雅楽が流れると、空気が少し変わります。
玉串奉奠のときに雅楽を流している神社もありますし、地鎮祭などの外祭で(野外で)雅楽を流している神職さんもいらっしゃいます。
神葬祭の式場でも、玉串奉奠のときにスタッフの方が雅楽を流してくださることもあります。
静かな式場に雅楽が流れると、参列されている方にも、いつもとは違う厳かな雰囲気を感じていただけるのではないかと思います。
雅楽はBGMなの?
神社で流す雅楽は、単に雰囲気を作るためのBGMというわけではありません。
雅楽を奏することには、神慮を慰め、場を清めるという意味があります。
そして、音楽そのものを神前に奉納するということでもあります。
巫女舞も、人に見せるために舞うというより、神前に奉納する舞という意味合いが強いのです。
ですから、本来であれば祭典の中でもう少し雅楽を取り入れてもいいのだろうな、とは以前から思っていました。
iPodが出て、ずいぶん楽になった
以前は、音楽を流そうとすれば再生機器もそれなりの大きさがありましたし、電源のことも考えなくてはいけませんでした。
屋外の祭典へ持っていくとなれば、さらに面倒です。
それがiPodのような小さな音楽プレーヤーが登場して、事情が大きく変わりました。
小さい上にバッテリーで動く。
雅楽を何曲も入れて持ち歩ける上に、Bluetoothスピーカーを使えば手元で操作できる。
音を流すだけなら、昔とは比べものにならないほど簡単になりました。
少し増やしてみようかな
ここ数年は、巫女舞奉納の際と歳旦祭でしか雅楽を流していませんが、もう少し雅楽を流す場面を増やしてもいいのかな、と思い始めています。
もちろん、とりあえず流しておけば良いというものでもありません。
雅楽が神事の妨げになることもあります。
それでも、神前に音楽を奉納するという意味を考えれば、昔よりずっと扱いやすくなった機器を、もう少し活用してもよさそうです。
神社の音楽も、道具が変わると少しずつ使い方が変わっていく。
神社で流れる雅楽、って、そんな噺です。
