子どものころの勘違い
子どものころ、ある程度の年齢になると、自然に演歌を聴くようになって、相撲や時代劇が好きになって、盆栽なんかもいじり始めるようになるものだと思っていました。
当時プラモデルや電子工作、アイドルの歌やアニメが大好きだった私ですが、自分も歳を取れば、いつの間にかそうなるのだろう。
父が熱心に手入れをしている盆栽にも、いつかは自分が鋏を入れる日が来るんだろうな、と。
気がつけばもう….
ところが、いつの間にか当時の父親の年齢を、はるかに飛び越えていました。
それでも相変わらず、
パソコンをいじり回して、
深夜アニメを見て、
ゲームをして、
AIと戯れています。
「大人らしい趣味」とは、何だったのでしょう。
昔、大人の趣味だと思っていたものを、自分は1つでも好きになったんだろうか……。
年齢と趣味はリンクしない?
よく考えてみると、私の父は30代中盤にはすでに盆栽が好きでした。
どうやら「歳を取ったから盆栽を始めた」わけではないようです。
私は子どものころから機械が好きで、パソコンが好きで、目新しいものに触れるのが好きでした。
好きなものは変わらずに、そのまま歳だけ重ねたんですね。
今でも変わらず好きなもの
今でも時々オンラインゲームをプレイします。
新しいAIが出たと聞けば、「どれどれ」と試してみたくなります。
気になるガジェットを見つければ調べ始めます。
ーーうっかり買ってしまったりもします。
今でもいっぱいアニメを観ます。
つい最近も『攻殻機動隊』を毎週楽しみに観ていたし、深夜アニメに良作があると聞けばサブスクで探すこともあります。
ご多分に漏れず、劇場版の『ドラえもん』を観れば、歳とともに弱くなった涙腺が崩壊することもあります。
我ながら、「中味は子どもの頃のままだな」と思います。
変わるものと変わらないもの
年齢とともに味覚が変わったり、好きな曲のジャンルや変わるということはよくあることだと思います。
でも、若いころ好きだったものを、歳をとってもそのまま好きでいることは、珍しくないのかもしれません。
あと20年後、私と同世代の人たちはきっとゲームを楽しんでいるだろうし、健康法と称してひとりカラオケを楽しんでいるかもしれません。
今の子どもたちも、きっと何十年後になってもゲームを楽しみ、動画を観るのでしょう。
それも、今の私たちには想像もできないような機器を使って。
歳は取った。でも趣味はそのままだった。
子どものころに想像していた「大人」には、結局なれませんでした。
でも、好きなものを無理に変える必要もないように思います。
歳は取った。趣味はそのままだった、って、そんな噺です。



